
Cheif Scientific Officer, Nalam Therapeutics, Boston, MA, USA
Karuppiah Kannan博士は、25年以上にわたりオンコロジー(がん領域)の創薬および臨床開発に従事し、スタートアップから中規模および大手製薬企業に至るまで、研究開発チームのリーダーとして活躍してきたベテラン研究者です。これまでに25~30の創薬プログラムに携わり、10以上の新薬候補物質についてIND(治験開始届)を提出し、そのうち以下の4つの分子は米国食品医薬品局(FDA)の承認を受け、現在臨床で患者に使用されています。
- Ninlaro(多発性骨髄腫)
- Adcetris(ホジキンリンパ腫)
- Fotivda(腎細胞がん)
- Ojemda(小児低悪性度神経膠腫)
直近では、INDからPOC(Proof of Concept)までの臨床開発に特化したプレシリーズA段階のスタートアップにおいて、最高開発責任者(Chief Development Officer)としてリードしており、臨床開発資産の戦略的推進に取り組んでいます。その前には、武田薬品工業に13年間在籍し、初期臨床プログラムから商業化に至るまで、複数の画期的な新薬の開発に貢献しました。
また、AVEO Pharmaceuticalsでは、患者の感受性や抵抗性を予測するためのHuman Response Prediction Platformの構築を主導し、遺伝スクリーニングやモデルキャラクタリゼーション、インビボ薬理学、事業開発およびトランスレーショナルリサーチ(橋渡し研究)など、同社の創業期から重要な役割を果たしました。
製薬業界に入る以前は、ハーバード・メディカルスクールおよびワイツマン科学研究所で分子生物学研究のトレーニングを受け、ヒト疾患モデルの開発やがんの原因遺伝子の解明に注力してきました。
Kannan博士は、Nalam TxのミッションであるANCプラットフォームを用いたがん治療の開発に取り組むことに強い情熱を抱いており、これまでの創薬経験を活かし、未解決の医療ニーズに応える革新的な治療法の実現を目指しています。