
Executive Partner at MPM BioImpact, CEO at ORNA Therapeutics, Boston, MA, USA
Joe Bolen博士は、45年以上にわたる産業および研究経験を有する生命科学分野のリーダーであり、現在はMPM BioImpactのエグゼクティブパートナー、およびORNA TherapeuticsのCEOを務めています。以前は、ReNAgade Therapeuticsの最高科学革新責任者(Chief Scientific Innovation Officer)およびPureTech Healthの最高科学責任者(Chief Scientific Officer, CSO)として活躍しました。さらに、Moderna Therapeuticsにおいて研究開発部門の最高責任者(President of Research & Development)および最高科学責任者(CSO)として、同社の研究開発全体を指揮しました。
また、Millennium Pharmaceuticalsでは最高科学責任者(CSO)、武田薬品工業株式会社ではグローバルがん研究部門の責任者として、世界的な製薬企業における戦略的研究開発を主導してきました。その前には、Hoechst Marion Roussel、Schering-Plough(DNAX)、Bristol Myers Squibbといった大手製薬企業で上級R&Dポジションを歴任し、研究の最前線で数々の革新を支えてきました。
Bolen博士のキャリアは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health, NIH)で始まり、この期間中に免疫系の主要な調節因子であるチロシンキナーゼオンコジーン(tyrosine kinase oncogenes)と呼ばれる新しいタンパク質群の発見に貢献しました。これは、免疫システムの理解に革命をもたらし、その後の分子医学の発展に大きな影響を与えた重要な発見とされています。
学歴としては、ネブラスカ大学で微生物学および化学の学士号(B.S.)を取得し、その後、カンザス州立大学癌センターにて分子ウイルス学の分野で博士研究員(postdoctoral fellow)としての訓練を経て、免疫学の博士号(Ph.D.)を取得しました。